「ジャーニー」古谷徹のセリフ量に神谷浩史が驚嘆、黒田崇矢は敵役にプレッシャー

「ジャーニー 太古アラビア半島での奇跡と戦いの物語」ジャパンプレミアの様子。左から静野孔文監督、神谷浩史、古谷徹、黒田崇矢、プロデューサーの清水慎治氏。

アニメ映画「ジャーニー 太古アラビア半島での奇跡と戦いの物語」のジャパンプレミアが、本日6月24日に東京・東京・有楽町朝日ホールで行われ、日本語版吹替キャストの古谷徹、神谷浩史、黒田崇矢、静野孔文監督、プロデューサーの清水慎治氏が登壇した。

「ジャーニー 太古アラビア半島での奇跡と戦いの物語」は、サウジアラビアのアニメ制作会社・マンガプロダクションズが映画の基本構成とコンセプトを手がけ、東映アニメーションが映像制作を務めた共同制作アニメ。吹替キャストはサウジアラビアでも人気が高いことからキャスティングされたといい、古谷たちは現地でも自分たちが知られていることを喜んだ。

主人公・アウス役を担当した古谷は「(アウスは)特殊能力を持っているスーパーヒーローではなく、メッカに住んでいる普通の男性なので、最初はあまり強くならないように意識しました。メッカに住む村人の信仰の強さや、妻と子供を持っている男の家族愛の深さ、そういう思いをセリフに込めて演じられたらいいなと思っていました」とコメントした。

ズララ役の神谷は、古谷演じるアウスの相棒という役どころを喜びながら、「とにかく徹さんが猛烈にがんばっていらしたので、僕はついていくのに精一杯でした。信じられないセリフ量で、僕はそんな徹さんの背中を借りて、マイクの前に立たせていただきました」とアフレコを振り返った。

アウスたちと対峙するアブラハを演じた黒田。「子供のときから憧れていた古谷さんと敵対しなければいけないことがプレッシャーでした」と述べ、「サウジアラビアの人間を演じるというよりは、自分の感覚で人物像を作りました。悪役然としたキャラなんですが、ひたすら彼は『自分はこれが正しい』と思って生きていると信じ込んで、演じました」と役作りの裏側を語った。

制作するうえで苦労した点を問われた静野監督は、「マンガプロダクションズさんからプロットはいただいていたんですが、複数のエピソードを映画の尺にすべて入れてほしいというオーダーを受けまして。すべてのエピソードを同じ時間で入れるのは難しいので、ビジュアル的な面やストーリー構成についてスタッフにアイデアをもらって、それぞれうまく映画の中に落とし込めたんじゃないかと思っています。そこに注目してもらいたいです」と解説。マンガプロダクションズからのこのオーダーに清水氏は当初「これはできないんじゃないか」と思っていたものの、「静野さんやスタッフさんが大丈夫だと言うので、なんでだろうと思っていました。1つの話をメインにしてあとはインサートで入れるということで、感情が途切れちゃうんじゃないか?と心配していたんですが、映画を観たら見事にできていました。感服しました」と太鼓判を推した。

「ジャーニー 太古アラビア半島での奇跡と戦いの物語」は明日6月25日に東京・新宿バルト9、大阪・梅田ブルク7にて限定ロードショー。古代のアラビア半島を舞台に、主人公・アウスらメッカの民が侵略者・アブラハに立ち向かい、自分と仲間たちを信じる力で未来を切り開いていく姿が描かれる。

「ジャーニー 太古アラビア半島での奇跡と戦いの物語」

2021年6月25日(金)より、新宿バルト9、梅田ブルク7にて限定ロードショー

キャスト

古谷徹、神谷浩史、中村悠一、中井和哉、三石琴乃、黒田崇矢

スタッフ

監督:静野孔文
脚本:冨岡淳広
音楽:和田薫
キャラクター原案:岩元辰郎
エグゼクティブプロデューサー:イサム・ブカーリ、清水慎治
プロダクションスーパーバイザー:サラ・モハンマド
宣伝プロデューサー:泉谷裕
製作:マンガプロダクションズ、東映アニメーション
制作:マンガプロダクションズ、東映アニメーション、横浜アニメーションラボ、アーチ

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